2025年9月末から、QRコード決済「PayPay」 が韓国で利用できるようになりました!
これまで日本のQRコード決済は韓国で利用できず、T-moneyやWOWPASS、クレジットカード、現金両替で支払いをしていました。
日頃からPayPayを使っている人にとって、旅行先で“いつもの決済方法”が使えるようになるのは、
❶旅行前の準備が楽
❷日本語が通じない海外でもより支払いがスムーズ
というメリットがあります。
- 韓国でPayPayを使える機能とお店
- 出発前・現地での利用手順
- メリット・デメリット
- 他の主要な決済手段との比較
この記事を最後まで読むと、韓国でPayPayを利用する方法がわかるだけでなく、メリット・デメリットを理解して、自分に合う旅行中の決済手段を選択できるようになります。
2025年9月、ついにPayPayが韓国でも利用可能に!
韓国のキャッシュレス決済比率は約99%・世界1位というデータがあるくらい、キャッシュレス文化です。旅行準備の段階で、現地でのスムーズな支払手段を事前に決めておくことが大切です。
そんな韓国での決済手段に、2025年9月末からQRコード決済「PayPay」が仲間入りしました!
✅️ポイント要約
- 日本のQRコード決済が初めて海外で使えるようになった
- 日本でPayPayの本人確認を完了していくことが必須!
- 韓国の200万店舗以上で利用できる
- 商業施設、コンビニ、飲食店など、Alipay+、zero pay加盟店が対象
- アプリで日本と同じ操作で支払いができる(海外モードで支払い)
- 海外事務手数料3.85%が掛かる△
おすすめの人
- 日本でPayPayを日常的に利用している人
- 外国語が苦手な人、初めて海外に行く人
- 現金両替の手間を省きたい人
- 割り勘精算が多いグループ旅行
- クレジットカードを使いたくない人
あなたに合う決済手段は?比較表一覧
韓国旅行でよく使われる代表的な4つとPayPayを比較しました。
「結局どれが自分に合っているのか?」判断するときの参考にしてください。
決済手段 | 使える場所 | 手数料/レート | 事前準備 | 利用のしやすさ | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
PayPay | Alipay・ZeroPay加盟店(コンビニ・飲食店など) | 3.85%の海外事務手数料/レートは自動換算 | 日本で本人確認・通信環境準備 | ◎ 日本と同じ操作 | 両替不要 履歴が円で確認可 アプリで完結 |
T-money | 交通・コンビニ・カード加盟店 | 両替レート 利用手数料なし | カード購入/現金ウォンで事前チャージ | ◯ タッチ決済 | 交通ICカード 現金チャージが必要 |
WOWPASS | クレジットカード加盟店+交通カード | レート優遇(クレカより◎) 利用手数料なし | カード購入(日本or韓国)/事前チャージ | ◯ 端末差込み | 外貨プリペイドカード 円でチャージ可 アプリで管理が完結 |
クレジット カード | 加盟店全般 | 海外事務手数料 約1.65〜3.85% ※カード会社による | 特になし | ◎ タッチor端末差込み | 海外で最も一般的。 ポイント還元あり |
現地両替 (現金払い) | 現金対応店のみ | 両替所レートによる | 現金両替 | △ 見慣れないお札に手間取る | 小規模店舗で使えるが、安全面とレートに注意が必要 |
📝各決済手段のポイント
- PayPayは、日本と同じ操作で支払いができる・アプリ1つで完結が最大の強み
- WOWPASSは、好レート・お得な特典を利用して旅行したい人に人気
カード1枚で、お店の支払い&交通カードとして利用できる。クレカより好レート◎ - T-moneyは、交通利用+ちょっとした買い物に便利
- クレカは、ポイント還元・大きい金額の支払いに
- 現金は、市場や小規模店舗用に少しだけ持つのがおすすめ
韓国はキャッシュレス決済オンリーのお店も増えており、現金使えないお店もあります
PayPay決済の場合もクレカ支払のレート・海外事務手数料に似ているため、レート比較が気になる方はこちらの記事もチェックしてみてください。
韓国で利用できる機能とお店を解説

どこで使えるの?日本と同じ機能が使えるの?
韓国でPayPayが利用できる機能と使えるお店について解説します。
利用できる機能|決済・チャージ・送金
1.決済
「PayPay残高払い」と「PayPayクレジット」の両方が利用できます。お店での支払いは、「アプリのQRコード表示」か「お店のQRコードをスキャン」で、日本と同じように決済します。
海外での利用にもPayPayポイント(還元率0.5〜2%)が付与されます。
2.残高チャージ
事前に日本でPayPayアプリに登録したチャージ方法で、韓国滞在中も残高チャージが可能です。残高不足になっても、スマホでチャージできるのは、手軽さと安心感があります。
⚠️チャージの注意点
- チャージ方法は日本でのみ設定可能
韓国滞在中にチャージ方法を設定・変更できないので、日本出国前にチャージ方法を設定・確認をしておきましょう - ATMチャージは利用できない
韓国にPayPayのATMチャージに対応している機械はありません。
今のチャージ方法がATM方式の人は、日本出国前に、チャージを済ませておく、旅行中の残高不足に困らないように、チャージ方法を銀行口座やクレジットカードに変更しておくことをおすすめします。
3.個人間送金(送る・受け取る)
旅行中、PayPayユーザー同士で日本円で送金・受取ができます。
また、韓国から日本国内にいるPayPayユーザーへの送金、またはその逆も可能です。
海外でのグループの割り勘精算は、これまで現金やクレジットカードが主流で、為替計算や明細が後日になるなど帰国後も手間がかかっていました。PayPayを利用すれば、旅行中に割り勘精算を簡単に済ませることができます!
使える場所・お店|Alipay+・zero pay加盟店
PayPayが使えるのは、Alipay+(アリペイプラス)、zero pay(ゼロペイ)の加盟店です。(200万店舗超)


コンビニ(セブンイレブン、GS25、CU、emart24など)、オリーブヤング、デパート(ロッテ百貨店、新世界百貨店)、カフェ(スタバ、MEGA COFFEE)、明洞の屋台など幅広い場所で利用できます。
お店の入口やレジ付近に、画像のようなAlipay+マーク、zero payマークがあれば利用可能です。
利用手順|出発前の準備と現地での支払手順
日本出国前の準備【本人確認・チャージ設定・通信環境】
韓国でPayPayを使うためには、日本で事前に準備していくことが3つあります。
1. 本人確認(eKYC)の完了【アプリ】
PayPayの海外モードを利用するためには、本人確認(eKYC)の設定が必須です。
セキュリティ上の理由から、海外で本人確認を完了することができません。出国前に手続きを済ませるようにしてください。
2. 残高チャージ方法の設定確認【アプリ】
「PayPay残高払い」を利用して韓国で支払いする場合、残高不足になるとチャージが必要ですよね?チャージ方法の設定や変更は、日本でしか設定ができません。
※「PayPayクレジット」で支払いする人は、この設定は不要です
✅️現在銀行口座やクレカチャージを利用中の人は、現在の設定を確認・必要に応じて修正しておく。
✅️現在ATMチャージを利用中の人は、銀行口座やクレカなどチャージ方法を設定しておく
韓国にATMチャージできる機械はありませんので、特に注意です⚠️
3.通信環境の確保
韓国でPayPayを利用するためには、通信環境が必要です。海外ローミング、eSIM、Wi-Fiなどの準備をして、スマホを使えるようにしておきましょう。
また、一部通信環境(韓国以外の通信会社を経由した回線)では、韓国でアプリを起動しても「韓国にいる」と判定されず、「海外モード」切り替わらず、利用できない場合があるとPayPay公式HPでも注意事項として記載があります。
💬SNSでの使った人の口コミを調べたところ…
・海外ローミング(ahamo、楽天モバイル)で問題なくPayPay使えた
・Wi-Fiでも決済できた
・韓国通信会社の正規品eSIM(SKテレコム、KT、LGU+)も利用できた
と、通信環境の制限で「海外モード」に切り替わらなかったという例は現段階では見つけられませんでした(ご参考に)
韓国現地での支払い手順
韓国でPayPayアプリを起動すると、韓国にいることが自動で反映され「海外モード」に切り替わります。
日本で決済するときと同じ画面・操作で決済ができます。
日本語が通じないことに不安を感じても大丈夫です!PayPayアプリを開いて決済前に、韓国語で「Alipay+で支払いをお願いします」と書かれた画面を表示させる機能があります。
はじめて海外に行く人にとって、とても使いやすく安心できる仕様が、「海外でもPayPayを使ってほしい!」というPayPay側の本気度が伝わりますね。せっかくの便利機能は、現地で使い倒しましょう!
📱支払方法は2パターン
1️⃣QRコードを店員さんにスキャンしてもらう
- PayPayアプリを開く
- バーコードまたはQRコードの画面を表示させる
- 店員に提示し、スキャナーで読み取ってもらう
2️⃣自分でお店側のQRコードを読み取る
- PayPayアプリを開く
- スキャンをタップ
- レジ横などの掲示されているQRコードを読み取る
- 支払金額を入力、決済ボタンを押す。「ペイペイ〜♪」と音が鳴れば決済完了!
PayPayを韓国で使うメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
使い慣れた決済手段 両替の手間がいらない 円とウォンが同時に表示され、決済金額が明確 PayPayポイントが付与される スキミング被害のリスクが少ない 割り勘精算がもっと簡単になる | 海外事務手数料 3.85% がかかる 一部通信環境では利用できない※韓国の通信会社経由が必要 交通カードは別途準備が必要 新規端末ログインは不可 ATMチャージは利用できない |
結論、
- 日本と同じ操作で支払いできる手軽さ
- アプリ1つで決済〜履歴管理まで完結
- 現地通貨への両替の手間を減らすことができる
これから韓国旅行する人にとって利便性はよくなりました!
しかし、現段階ではPayPayのポイント還元0.5〜2%に対し、海外事務手数料3.85%と上回るため、大きな金額の決済は不向き・お得に旅行したい人にとってメリットは少ないです。
おすすめの人
- いつもの決済手段で済ませたい人
- 旅行前、準備の時間を掛けたくない人
- 極力両替の手間を減らしたい人
- 海外でクレカ利用をしたくない人
- はじめての韓国、これが1回きりと思う人
不向きな人
- お得に旅行したい人
- 何度も韓国に行く予定がある人(出張、旅行、推し活…)
- 何度も渡韓経験がある人
- すでにWOWPASSを持っている人
お得に旅行したい人にとって、筆者のおすすめはWOWPASS活用です。気になる方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
まとめ|自分に合った決済手段を選んで快適な韓国旅行を
ここまで解説してきたように、PayPayは 準備を最小限にしたい・いつも通りの方法で支払いたい人にとって、とても便利な決済手段です。
一方で、為替レートや手数料を考慮すると、すべての旅行者に当てはまるベストな選択肢とは限りません。
大切なのは、ご自身の旅行スタイルに合った決済方法を選ぶことです。
PayPayをメインにしてもいいし、WOWPASS や T-money との併用もおすすめです。記事を参考に、自分の使いやすさや旅行の目的に合わせた方法を選ぶと、旅行がもっと快適になります。
PayPayを上手に活用しながら、他の決済手段とも組み合わせて、安心&楽しい韓国旅行を楽しんでください✈️