韓国旅行、現金はいくら必要？2泊3日の目的別両替プラン紹介

世界的にキャッシュレス化が進んでいて、特に海外旅行では、多くの現金の持ち歩きはスリや盗難にあうリスクが高くなるため、ちょっとの現金とクレジットカードを準備する方が多いと思います。

ちょっとの現金の準備がむずかしいですよね。悩む方が多いと思います。

はじめて韓国旅行する方にとって、現地のお金事情は旅行前に知っておきたい情報の一つですよね。

旅行中、『どこに行くのか』『何をするのか』で、必要な現金とクレジットカード利用のバランスは異なります。

上記について、わかるようになります。

はじめて韓国に行く方の『韓国旅行 お金の準備マニュアル』になれば幸いです☺️

韓国は90％以上がクレジットカード払い

結論、以下4点セットの準備がおすすめです。

1. 日本の両替所or韓国の空港で2,000円分（約17,000ウォン）
2. 韓国の市内で追加両替 ※目的別プラン参照
3. クレジットカード2、3枚
4. 韓国交通系ICカード

韓国は99％キャッシュレス決済

韓国は世界的に見ても、キャッシュレス決済が非常に進んでいる国です。キャッシュレス・ロードマップ2024のレポートによると、韓国のキャッシュレス決済比率は99％、日本は36％です。

空港、ホテル、飲食店、カフェ、ショッピングモール、タクシーなど、ほとんどの場所でクレジットカードやデビットカードが使用可能できます。

「99％キャッシュレス決済なら、ウォンに両替する必要ないのでは？」と思うかもしれません。

バス・電車の交通費や市場、屋台、卸問屋、小さな個人店など、クレジットカードが使えない場所もあります。

現金支払いが発生するので、『どこで』『何をするか』の旅行目的に合わせて、韓国通貨ウォンの準備が必要になります。

クレジットカード＆現金のメリット・デメリット

韓国でクレジットカード、現金を使用するメリット・デメリットをまとめました。

	メリット	デメリット
クレジットカード	支払いがスムーズ 持ち運びやすい 利用金額が把握しやすい 旅行保険代わりになる ポイント還元がある	手数料がかかる（事務手数料＋為替レート） 使えない場所がある 利用限度額がある 不正利用のリスクがある
現金	手数料がかからない 為替レートがカード支払いより有利な場合がある（両替場所で異なる）	見慣れないため、支払い時に焦る 使えない場所がある 支払った金額の正確さが不明 （ボラれたことに気づきにくい） 現金の持ち歩きは、盗難など犯罪リスクが高くなる ポイント還元がない

韓国では、コンビニのお菓子、ジュース1つでも現金を出さず、クレジットカードやコードで、キャッシュレス決済をします。

韓国の方は、『パリパリ文化』（パリ＝韓国語で”早く”の意味）と言うのがあり、少しせっかち気質と言われています。

お会計のレジで現金払いで手間取っていると、店員さんや後ろに並んでいる人に、急かされている気持ちになり、余計に焦ります。

韓国で現金を使用するメリットは少なく、現金支払いNGのお店もあるため、メインで支払うのはクレジットカードが使いやすいといえます。

クレジットカード円とウォンどっちで決済する？

韓国でクレジットカード決済する時、円とウォンどちらか選べる場合があります。

そのときは、『ウォン』を選択してください。

日本円を選択すると店舗側が独自に設定した為替レートが適用されます。金融市場の為替レートより上乗せされていることが多く、ウォン決済するより高い決済金額になります。

ウォン（現地通貨）を選択すると、カード会社が設定した為替レートが適用され、店舗独自のレートより有利です。

どちらか選ぶ場合は、ウォンと覚えておいてください。選べない場合は、ウォン（現地通貨）決済になります。

主要スポットの支払い方法一覧

韓国旅行中に利用する主要スポットの支払い方法は、以下のとおりです。

利用場所	決済方法	予算
①電車、バス	現金 クレジットカード	地下鉄初乗り運賃　1,400₩～ バス初乗り運賃　1,200₩～
②市場	現金 一部店舗ではクレジットカード可	ホットク　2,000～3,000₩ クァベギ　1,000₩～ キンパ　3,000₩～
③屋台	現金 クレジットカード	1人 20,000～30,000₩ ※夜ごはん＋お酒代
④東大門の卸売店	現金 クレジットカード ※現金払はカード払より割引率が高い	アクセサリー・洋服・革製品などほしい物の予算で準備
⑤マスクショップ	現金 クレジットカード	50,000～100,000₩ ※日本円の支払いも可能
⑥タクシー	現金 クレジットカード	基本料金　4,800₩～
⑦コンビニ スーパー	現金 クレジットカード	水　1,000₩～ お菓子　1,000₩～ おにぎり　1,100₩～
⑧オリーブヤング	現金 クレジットカード	ー
⑨百貨店	現金 クレジットカード	ー
⑩カフェ 飲食店	一部店舗では現金不可 クレジットカード	コーヒー　3,000₩～ カフェ　　15,000～20,000₩ サムギョプサル　30,000₩ カルグクス　 お粥 ヤンニョムチキン　25,000₩～

現金支払いの主要スポット

以下の場所は、現金が必要になります。

①電車、バス
②市場
③屋台
④東大門の卸売店
⑤マスクショップ

④東大門の卸売店では、一部クレジットカード払いが可能なお店もありますが、現金払いより割引率が悪く、手数料を上乗せされることもあるため、現金払いがおすすめです。

⑤マスクショップは、美容マスクパックや化粧品が安いSNSで有名なお店。

現金払いのみですが、ウォン以外に日本円で支払いができます。おつりがウォンで返ってくるため、購入予定額が決まっていない場合、1,000円札など細かいお札を準備していきましょう。

クレジットカード払いの主要スポット

以下の場所では、現金・クレジットカード両方利用できますが、基本的にはクレジットカード払いがおすすめです。

⑥タクシー
⑦コンビニ、スーパー
⑧オリーブヤング
⑨百貨店
⑩カフェ・飲食店

⑥タクシーでは、運転手さんが現金での細かいウォンを持っていない場合、おつりをもらえない場合があります。

韓国は車の交通量が多く、現金支払いで手間取っていると、運転手さんにイヤな顔をされる＆後ろの車からクランクションを鳴らされるため、タクシーで現金支払いをするメリットがありません。

⑦～⑩の場所で、韓国の方が現金支払いをしているのをほぼ見たことがありません。

一部の飲食店では、店頭に設置されたタッチパネルで注文する形式で、現金投入口がなく、クレジットカード払いのみの場合もあります。

韓国旅行のお金準備は、ちょっとの現金＋クレジットカードが推奨です。

• 多すぎる現金を持ち歩かないこと
• キャッシュレスな韓国の支払文化になじむ準備をすること

この2点を意識して、両替予算＋クレジットカードを準備していきましょう。

2泊3日の目的別 両替プラン3選

これまでの筆者の渡韓経験をもとに、旅行の目的別の両替プランを３つご提案します。

✅目的別の両替プラン表

交通費オンリープラン

1つ目は、3日間の交通費分のみ両替するプランです。

✅旅行の目的

①景福宮、ソウルタワーなど有名観光スポット巡り
②SNSで人気のカフェ、飲食店に行きたい
③百貨店やオリーブヤングでショッピング

基本的にカード決済ができるため、現金は交通費以外使うところがありません。

日本国内の両替所または韓国の空港で2,000円を両替した後、不足する場合のみソウル市内で両替します。

予備分を＋2,000円としていますが、ソウル市内を出て日帰りで遠方の往復をしない限り、2泊3日であれば約20,000₩で電車やバスの交通費は足ります。

市場食べ歩きプラン

2つ目は、韓国のレトロな雰囲気も感じたい方向けの市場＆屋台プランです。

✅旅行の目的

①広蔵市場、南大門市場、望遠市場を食べ歩き＆お買い物したい
②韓国ドラマで出てくるような屋台（ポジャンマチャ）に行きたい
③東大門の卸問屋で、アクセサリーや雑貨などの小物を買いたい

交通費20,000₩以外に、追加で5,000円分の両替をしておけば、楽しむことができるでしょう。

市場はお店に入らず、食べ歩きするだけであれば、10,000₩でクァベギ（韓国のドーナツ）やトッポギ、ホットク、キンパ、カップ入りのチキンなど、十分楽しめます。

『10,000₩でどれだけ食べれるかチャレンジ』して遊ぶのも面白いと思います😊

夜屋台でご飯を食べる場合、1人20,000～30,000₩（お酒代込）準備してください。

海産物など注文する場合は、（時価なのか）少し値段が高くなることもあります。注文するときは、必ず値段を確認することをおすすめします。

卸問屋で爆買いプラン

3つ目は、東大門エリアを満喫したい！卸問屋で爆買いするぞ！プランです。

✅旅行の目的

①東大門エリアの卸問屋巡りがしたい
②お昼は観光、夜はナイトショッピング！朝～夜中まで韓国を満喫したい
③東大門のショッピングで余った現金はマスクショップの爆買いに♪

ソウル市内の両替予算を10,000～20,000円としていますが、皮製品、バック、洋服、化粧品など購入予定のジャンルで予算は異なります。

予算一覧は、あくまで平均的な価格です。商品の材質やデザイン、お店によって価格は大きく変動します。

皮製品など高額になる商品を購入予定の場合は、事前にSNSなどで価格帯を調べていくことをおすすめします。

日本と韓国、どこで両替する？

旅行の目的によって、現金予算のイメージできたかと思います。

円⇒ウォンへ『いつ・どこで両替しらたいいのか』両替事情について、詳しく解説します。

両替レートはどこがいい？

結論、韓国で両替するのが一番為替レートがいいです。

参考に、ソウル市内と日本の空港の両替レート差を比較してみます（2025年2月22日時点）

• ソウル市内の両替所　100円→963ウォン
• 日本の空港両替所　　100円→834ウォン

両替レートは約128ウォンの差があり、ソウル市内で両替する方が多くのウォンに両替できることがわかります。

100円単位だと想像しづらい場合は、1000円に換算して考えてください。1,280ウォンは、コンビニで飲み物1本買える差額分レートが違うことになります。
※為替レートは日々変動します。記事執筆時点での情報を記載しています。

空港から市内までの電車代：最初に必要な現金

韓国に到着後、一番最初にウォンが必要になるのは空港からソウル市内へ移動する電車代です。

仁川空港、金浦空港からソウル市内へ移動する方法は、４つあります。

1. 空港鉄道、地下鉄
2. AREX（エーレックス）※仁川空港-ソウル駅の直通列車
3. 空港リムジンバス
4. タクシー

移動手段	予算
空港鉄道、地下鉄	仁川空港第一～ソウル駅　4,450₩ 仁川空港第二～ソウル駅　5,050₩ 金浦空港～ソウル駅　　　1,600₩
AREX（エーレックス） ※仁川空港-ソウル駅の直通列車	仁川空港－ソウル駅　13,000₩
空港リムジンバス	仁川空港－ソウル市内　17,000～18,000₩ 金浦空港－ソウル市内　8,000₩
タクシー	仁川空港－ソウル駅　約55,000₩ 金浦空港－ソウル駅　約25,000₩

AREX直通列車・空港リムジンバス・タクシーは、クレジットカード決済ができますが、空港鉄道・地下鉄の券売機では現金が必要になります。

前項で「ソウル市内の両替レートが一番いい」と紹介しましたが、空港から電車で移動する場合、目的地までのウォンが必要になります。

後述しますが、韓国旅行では交通系ICカードを利用すると、とても便利です。

空港のコンビニや自動券売機（クレジットカード不可）で購入できるので、カード購入代金（3,000～6,000₩）＋目的地までの電車賃分のウォンを両替しておきましょう。

空港からソウル市内までの移動手段が電車になることを想定すると、筆者は『日本or韓国の空港で2,000円分（約17,000ウォン）＋ソウル市内で追加両替』がおすすめです。

韓国の両替場所

韓国の両替場所を3つをご紹介します。

ソウル市内の両替所

レートがいいと評判のお店をエリア別にご紹介します。

韓国情報発信をしているコネストでは毎日両替レートを更新しています。レートのランキングもありますので、読者のみなさんが観光するエリアの近くで探すときの参考にしてください。

✅明洞エリア

✅東大門エリア

✅江南エリア

無人両替機『WOW Exchange』

WOW Exchangeは、韓国の空港や駅、ホテル、観光地の240か所以上に設置されている無人両替機です。

明洞や江南にある有人の両替レートよりやや劣るものの、設置場所が多く便利です。有人の両替所まで行く時間を削減できるため、限られた時間を有効活用したい旅行中は両替で使いたい選択肢に入ります。

WOW Exchangeの機械は、後述するWOW PASSカードの発行・チャージができるため、空港や明洞などの人気観光地の駅は混雑していることが多いです。

両替で利用する場合は、宿泊ホテルのロビーや移動途中で立ち寄った駅などがスムーズに使えて時短になります。

設置場所や両替レートは、WOW ExchangeのHPで確認できます。宿泊するホテルや旅行中近くの設置場所を探したいときに参考にしてください。

空港の両替所

日本で両替しない場合は、韓国の空港でソウル市内までの交通費分の金額を両替する必要があります。

到着ロビーにある両替所をご紹介します。

✅仁川空港第一ターミナル

施設名	営業時間	場所
KB国民銀行 両替所	24時間	１階 到着ロビーD 9番出口付近
ウリ銀行 両替所	6時～22時	１階 到着ロビーE 11番出口付近
ハナ銀行 両替所	6時～22時	１階 到着ロビーB 4番出口付近

✅仁川空港第二ターミナル

施設名	営業時間	場所
KB国民銀行 両替所	24時間	１階 到着ロビーA 3番出口付近
ウリ銀行 両替所	6時～22時	１階 到着ロビーB 7番出口付近
ハナ銀行 両替所	6時～22時	１階 到着ロビーA 4番出口付近

✅金浦空港

施設名	営業時間	場所
新韓銀行 両替所	7時～21時	１階 到着ロビー 出てすぐ
WOW Exchange	6時～24時	地下鉄5・9号線付近 空港線改札前

金浦空港を利用する場合、新韓銀行より無人両替機WOW Exchangeで両替する方ががレートがいいのでおすすめです。

駅に向かう通路に機械が設置されており、迷うこともありません。

韓国旅行に持って行きたいクレジットカード

クレジットカードは、２～3枚持っていくことをおすすめします。メインカードが使えなくなった時の予備です。

持っていくクレジットカードのポイントを解説します。

VisaやMastercardの国際ブラント

世界中で加盟店が多い国際ブランドのVisa、Mastercardのクレジットカードを持っていきましょう。この2ブランドを持っていれば、はじめて海外に行く方でも困ることなく利用できます。

同じ国際ブランドのカードを複数持っていくより、異なるブランドを持っていくことをおすすめします。

海外旅行保険付きのカード

海外旅行保険付きのクレジットカードがおすすめです。

「2泊3日の短期旅行に保険が必要なの？」と思う方もいるかもしれません。

結論、海外旅行保険の準備は必要です。

海外旅行は、慣れない場所や食べ物、文化、人……の非日常空間です。事故や盗難、けが・病気などに備えることは、旅行中安心に過ごすために必要です。

海外利用手数料を確認

海外でクレジットカードを利用する際、海外利用手数料がかかります。海外利用手数料はカード会社によって異なります。

事前に持っているクレジットカードの利用手数料を確認しておきましょう。複数持っている場合は、利用手数料が低いカードを優先的に利用しましょう。

【参考】海外利用手数料

カード名	海外利用手数料
エポスカード （Visa）	2.20％
楽天カード (Visa、Mastercard)	3.63％ ※2025年3月～
三井住友カード （Visa、Mastercard）	3.63％

海外旅行におすすすめのクレジットカード

クレジットカードの中でも、まずはこの1枚！とおすすめしたいのがエポスカード です。

海外利用手数料も低く、年会費無料＆海外旅行障害保険が付帯しています。

クレジットカードを持っていない人、2枚目のクレジットカードを検討している人におすすめです。

＼ 年会費無料＆最短即日発行！／

韓国交通系ICカードは必須アイテム！

最後に解説するのは、韓国旅行で使うと便利な交通系ICカードです。

プリペイド式カードで公共交通機関以外にも、タクシーやコンビニなどで利用することができます。1枚持っておくと、旅行中のスムーズな支払いをサポートしてくれます。

韓国旅行で便利に使える交通系ICカード３つを下記にまとめました。

項目	T-moneyカード	WOW PASS	気候同行カード
用途	交通機関、一部店舗での決済できる 交通カード	プリペイドカード ＋ 交通カード（T-money機能）	交通カード
購入場所	地下鉄駅券売機、 コンビニエンスストア	WOWPASS専用機械 オンライン（WOWPASSアプリ） Amazon	地下鉄の顧客安全室 コンビニ、ソウル市内の観光案内所
カード価格	2,500～3,000₩	メンバーシップ入会費5,000₩	3,000₩
チャージ場所	地下鉄の券売機 コンビニエンスストア	WOWPASS専用機械 オンライン（WOWPASSアプリ）	地下鉄の券売機
チャージ方法	現金	現金・クレジットカード	現金
メリット	汎用性が高く、使える場所が多い	日本円でチャージできる 両替レートがいい	利用期間の定額チャージで乗り放題
デメリット	日本円でチャージができない	T-money機能のチャージは別途必要	利用路線に一部制限がある
おすすめの人	はじめて韓国旅行する 登録不要でシンプルがいい	両替の手間を省きたい キャッシュレスが好き お得なカード特典を受けたい	1日4回以上電車、バスを利用する 1日2エリア以上、観光する

特におすすめしたいのは、日本円でチャージできるWOW PASSカードです。

以前は、日本で事前購入しても、韓国到着後に専用機械「WOW Exchange」でカード発行が必要でしたが、現在はAmazonで公式から購入することができます。

日本でカード受取、情報登録（カード有効化）ができるようになりました。韓国到着後に、機械に並ぶ時間やカード発行する手間が省け、旅行を楽しむ時間を増やすことができます。

まとめ

この記事では、2泊3日の韓国旅行に準備したい両替プラン、韓国の両替事情について解説しました。

ご参考になったでしょうか？

以下4点の準備は、はじめて韓国旅行する方でも、現地での支払い時に困らず過ごすことができます。

旅行の目的別両替プランも参考に準備してみてください！

読んでくださった方の旅行が楽しい時間になりますように😊